本記事でわかる事
- "5G"になるまでの歴史
- "5G"の特徴
現在iPhone12の登場で再度話題になっている「5G」。
のような発言を実際にしたり耳にしたりする事が多かと思いますが、あなたはしっかりと5Gを理解していますでしょうか?
なんとなく通信が早いようなイメージしか持たれていない「5G」について、「G」の歴史から解説をしていきたいと思います。

では、さっそく内容に入っていきましょう。
5Gの「G」とは

「G」とは、「Generation」の略語となっており、「世代」を表しています。移動式通信システムの世代を表すもので、世代が変わると通信やそれを使用している端末が変化していくことが大きな特徴です。
ちなみにこれはほとんどの方がご存知かとは思いますが、5G(5th Generation)は「ファイブジー」と読みます。ですので意味を理解するとわかるように通信における「第5世代」という意味です。

その通りです。5Gになるまではもちろんそれまでの歴史があり、1Gから現在の最新通信である5Gに移り変わっているのです。本記事ではその歴史と5Gについてぜひ知っておきたいポイントを解説していきます。
ポイント
・5Gは「ファイブジー」と読む
・「G」とは「Generation」の略語で世代を表す
・1Gから始まり現在の5Gに至る
次は5Gになるまでの歴史を見ていきましょう。
5Gになるまでの歴史
ここからは現在の5Gに至るまでの歴史を解説していきます。これを知っている方はあまりいませんの豆知識を覚えるくらいの気持ちで読んで頂ければと思います。
1980年前半〜"ポケットベル(ポケベル) "

出典:ポケベルの歴史
日本で初めての固定電話以外からの通信方法はポケットベル(ポケベル)から始まります。このポケベルの登場で外出中であっても連絡が取れるようになりました。初めのポケベルは受信機能しかなく、送信するには固定電話や公衆電話を利用する必要がありました。
また、無線呼び出しサービスとも言って初めは着信音を鳴らすことしかできませんでしたが年代が進むにつれて数字だけを送信できるようになりました。
「4649(よろしく)」や「999(サンキュー)」など語呂合わせで合言葉を決めてメッセージを送ることが流行し、女子高生の間が公衆電話に行列を作っていました。

1980年代〜"1G"
ようやくアナログの通信方式である1Gが開始しました。どのようなものかというと下記のような画像のショルダーホンにてこの通信方式が普及しました。
出典:ITmedia
これが当時の携帯電話でありますが、今と比較するとこれは本当に携帯電話と呼んでいいのかも怪しいものとなっています。
自動車から離れても利用できる車載・携帯兼用型自動車電話は、電電公社の民営化の年1985年9月に100型が完成しました。その名も「ショルダーホン」。これは重量が約3kgで、文字どおり、肩から下げて持ち運ぶことができ、自動車から離れても利用できる車外兼用型自動車電話です。
また、1988年5月には、携帯専用型ショルダーホン101型も発売されましたが、機器がポータブルにはなったものの、あくまでも自動車電話の発展形としてのサービスでした。出典:docomo

1990年代〜"2G"
1Gの利用者が増加した事によって回線が逼迫した為、電波の利用が効率的に行われるよう通信の仕方を進化させたのが「2G」です。これまでは「アナログ」と呼ばれていましたが2Gからは「デジタル」となる大きな変化を遂げたのが最大の特徴です。
2Gから可能になった機能は「通話」はもちろん、「インターネットへのアクセス」や、「メール」が追加され人々の生活はより豊かになりました。しかし、「TDMA(時間分割多元接続)」という技術を用いられていた為、2G通信では移動中の通話が途切れやすいという難点がありました。これを克服したのが後述する3Gです。

2000年代〜 "3G"
2007年には初代iPhoneが発売されました。
その時には3Gの通信が利用されており、特徴としては2Gの時の「通話が途切れやすい原因」となっていた「TDMA(時間分割多元接続)」のシステムから一新し、「CDMA(富豪分割多元接続)」という技術が採用され通話が途切れにくくなった事や、通信の高速化となりモバイル機器でのインターネット接続が一般的になった事です。
この頃からインターネットを携帯電話で閲覧する機会が増え、SNSなども徐々に発達したのも3Gからがメインとなっています。
出典:wikipedia

2010年代〜 "4G"
ついにスマホ時代の到来です。3Gから4Gの世代間での劇的な通信方式の違いはあまりありませんが、現在主流である「LTE」という高速化通信技術の始まりとなります。
この世代からガラケーを利用している人はほとんど見られず、Android端末やiPhoneが主流となりました。この変化により人々の生活や、ビジネスへの利便性が大きく向上し現在に至ります。

以上が5Gになるまでの通信の歴史の解説でした。しかし、4Gについては5Gとの比較をしながら具体的な内容を後述致しますので簡単な内容となっています。詳しい内容についてはそのまま本記事を読み進めて頂ければと思います。
5Gの特徴と4Gとの違い
では本題の5Gの特徴と4Gからどのように通信が変化するのかを解説していきます。

5Gの特徴
- 高速で大容量の通信
- 低遅延の信頼性の高い通信
- 多数のデバイスに同時接続
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5Gと4Gの違い
上記の3つの特徴を内容を5Gと4Gについて数字で比べてみたのが下の表です。
項目 | 5G | 4G | 比較 |
通信速度 | 最大20Gbps | 最大1Gbps | 20倍 |
遅延速度 | 1ms | 10ms | 1/10 |
同時接続機器数 | 100万台/平方km | 10万台/平方km | 10倍 |
説明をすると、通信速度がなんと20倍となりかなりの高速化が実現される事になる事がわかるかと思います。また、遅延速度に関しては4Gと比較して1/10までに抑えられているのでリアルタイムでの通信が可能となります。
インターネットを利用する上でやはり通信速度やリアルタイム性というものは重視され続けるものであるので5Gで大きく進化する事がわかります。

5Gに変わるメリット
5Gに変わるメリット
- 通信が快適に
- 低遅延通信による信頼性の向上
- IoT機器の普及
メリット1 【通信が快適に】
通信が4Gと比べて最大20倍となる点は大きなメリットです。インターネットではゲームや動画サービス、SNSなど通信速度が遅いと満足に利用ができないサービスが増加しています。
5Gに変化する事によってそれらのサービスを快適に利用する事ができ、より人々の暮らしが便利で楽しいものとなる事が期待できます。

メリット2 【低遅延通信による信頼性の向上】
通信は遅延しなければしないほど信頼性が増します。というのも、車の自動運転技術や通信を利用した医療技術などは人命に関わる部分であるので遅延は絶対に避けなければなりません。
5Gに変わる事によって4Gよりも遅延を1/10に抑えられているので信頼性が向上し、より5Gを重要な作業に取り入れられる事になるでしょう。

メリット3 【IoTの普及】
分かりやすい例としては家電等をネットワークに繋いで制御するIoT機器と呼ばれるものが普及します。理由としては、5Gに切り替わる事により同時に接続する事ができるデバイスが10倍へと増加する事やリアルタイムでの通信が可能になるからです。
身の回りのあらゆるモノがインターネットで接続され、様々な分野で5Gでの通信は活躍する事になります。

以上が5Gに変わる事のメリットでした。これらを見ると人々の暮らしがより豊かにする事が期待される5Gです。しかしメリットだけではなく、デメリットもある事を最後に確認しておきましょう。
5Gに変わるデメリット
5Gに変わるデメリット
- 情報漏洩のリスク
- 5G対応機器の購入
デメリット1 【情報漏洩のリスク】
5Gによって実現する高速通信や多数のデバイスを接続できる特徴が裏目に出てしまうのが情報漏洩です。IoT機器があらゆるモノに利用されることによって通信量が増加することが原因の1つと考えられます。
あらゆる機器をインターネットに接続することにより重要な情報が漏れてしまうことがデメリットとなります。便利になればなるほど通信が盛んになり攻撃される機会も増えてしまうのです。

デメリット2 【5G対応機器の購入】
5Gを利用するには5Gに対応している機器を購入しなければなりません。iPhoneで考えるとiPhone12からが5Gに対応しています。しかし、市場に出回っている端末はまだ少なく、特に日本での普及は特に遅れているとのことです。
そもそも5Gの端末がなければ5Gを利用することができませんので上記のメリットも意味の無いものになってしまいます。現時点では日本で5
Gを利用する為の十分なインフラや端末がないため、完全な5Gの普及は数年後になる可能性も考えることができます。

以上が5Gに関するデメリットでした。かなり期待されている5Gの利用ですが日本で実際に普及するには時間が掛かってしまうのは残念ですね。また、利用する以前に専用端末が必要となってくるのでゆくゆくは携帯電話等を買い換えなければなりません。5Gの動向は引き続き注目しておきましょう。
まとめ
今回は5Gについて歴史や特徴を解説しました。本記事をご覧になって頂き、通信速度の向上等の大きな特徴など"5G"についての概要を理解することができましたでしょうか?通信の第5世代ということで非常に期待されている5Gですが、日本で普及するにはもう少し時間がかかりそうです。今後の動向にぜひ注目しておきましょう。
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