本記事でわかる事
- 他己分析の方法
- 他己分析で有効な質問
みなさん、自己分析をしっかりと行えているでしょうか?
自分で自分を理解する事というのはなんとなく難しいですよね。
本記事では自己分析ではなく、より客観的に自分を理解する方法である「他己分析」について解説をしていきます。
本記事のテーマ
【他己分析】就活で差が付く客観的に自分を理解する方法と質問を解説
記事の信頼性
本記事の執筆をしている僕の主な内定先は大手総合商社・メガバンクです。就活を通して数々の面接・筆記試験を突破し自分よりも高学歴の就活生に勝利してきました。
就活塾で外資系コンサルティング出身の鬼就活講師から指導された経験もあり、そこで学んだ知識も含めれば他の就活生には負けません。
就活生の読者さんへのメッセージ
本記事では、就活で時々聞く事のある「他己分析」についてやり方をまだ全く分からない方に向けて執筆をしています。就活では自分を理解している事が重要です。自己分析だけでは分からない「客観的」な自分を理解するためには必ず行っておきたい作業となるので本記事を参考にして他己分析の仕方を理解して頂ければと思います。
それでは本記事の内容に入っていきましょう。
他己分析とは
まずは他己分析とは?という観点から解説をしていきたいと思います。
一言で説明するならば、「他人に自分について質問をして分析をする事」です。自己分析との大きな違いとしては、他者の目線から自分を分析する事が他己分析ですので、「主観的」になりやすい自己分析と違って「客観的」な分析を行う事ができるのが多いなメリットであり特徴となります。
と思ったあなたにアドバイスをすると、就活は絶対に他者からの評価で内定が決まります。他者から見て発言と行動が全く違うとなると「この就活生は自分をしっかりと理解できていないな」と思われてしまうのです。それを防ぐ為に、他己分析を行い面接官視点を意識する事が重要なのです。
また、他己分析を行う事で「自分では知らなかった自分」を知る事ができる可能性が高いです。自分ではこう思っていたけど他人からはこう見られているのか、と新たな一面を理解する事は就活において非常に重要な事です。新たな切り口から自己PRや長所・短所を考える事ができるようになるので表現の幅や具体性をアップさせる事ができます。
【補足】分析ツールを利用して自分を理解する方法も非常に有効です。無料で試す事ができるので必ず一度は分析ツールも利用しましょう。
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他己分析の方法

自己分析のやり方は人それぞれ理解している就活生は多いと思いますが、他己分析はあまり馴染みがなく効率的な方法を知らないという就活生が多いはずです。なぜならば、他己分析は「本当に就活に成功したい」と思っているあなたのような就活生しか取り組まないからです。
ここでは他己分析の具体的な方法を解説していきますので順番に理解していきましょう。
他己分析の方法
- 自分をよく知っている他人に分析を依頼
- 質問してエピソードまで教えて貰う
- 自己分析の結果と比較して題材を選定
他己分析の方法は以上の3つに分ける事ができます。他人から意見をもらって終わりにするのではなく、そこからどの題材、エピソードをESや面接などに活かすかを選定するまでが他己分析であると思うようにしましょう。
自分をよく知っている人に分析を依頼
まずは自分をよく知っている他人に分析を依頼するところから他己分析は始まります。
依頼すべき人物例
・家族
・幼馴染
・サークルなどの仲間
・先輩後輩
以上は一例に過ぎませんが、このような人物があなたのことを理解している可能性が高いです。特に必ず聞くべきは「家族」です。家族ははあなたを一番知っている可能性が高いのでぜひ就活の時は他己分析をお願いするようにしましょう。
また、先輩や後輩に他己分析をする事も有効です。なぜならば、先輩後輩であなたの関わり方が異なるのでそれぞれ年上と年下からどのように見られているのか?の2つの切り口からも自分を理解することができるからです。
例えばですが、先輩からは「真面目で素直」な印象、後輩からは「優しく面倒見がよい」印象という具合に2つの意見をもらうことができるので可能であれば依頼してみるようにしましょう。

最後に他己分析を依頼する人数についてですが、1人だけに他己分析を行うのではなく、5人以上に他己分析を依頼できるとgoodです。理由としては「意見に偏りがなくなる」からです。可能な限り複数人に他己分析の依頼をすることを意識しましょう。
質問して具体的なエピソードまで教えて貰う
自分をよく知っている人に分析の依頼ができたら、その人に質問をいくつか行って回答を貰いましょう。詳しい質問内容は後述しますが、質問内容としてメインになるのは「長所」「短所」などの性格面となります。
ここで注意をしなければならないのは、必ず回答内容の理由まで聞くようにしましょう。これがなければ他己分析の効果が薄れてしまいます。就活においては「なぜそう思ったのか?」が重要視されます。ただ他己分析してもらった単語だけをメモして終わってしまうと「なぜ」の部分が不明なまま終わってしまうのでNGです。
逆に、「なぜ」の部分まで教えて貰うことには大きなメリットがあります。それは、自己分析の時には思いつかなかった取り組みを他人から気付かされる事があるからです。自分では重要で思っていなかった取り組みやふとした行動が他人にとっては印象強いものである事はよくあります。それを逃さずチェックする事でESや面接対策の良い素材となって就活をスムーズに進めやすくなるはずです。

自己分析の結果と比較して題材を選定
自己分析の結果と他己分析の結果を比較して実際にESや面接の回答に使用する題材を選定する事が他己分析の仕上げの作業です。自己分析との比較をしなければ他己分析した時間が無駄になるので必ず取り組むようにしましょう。
なぜ、自己分析と比較する必要があるのか?それは自身の評価がただの主観的な思い込みかどうかの検証です。もし、自分で長所であると思っていた部分が他人からもそのように評価されていた場合は自信を持てますよね。このように第三者からの意見は物事の確実性を検証する上では非常に大切なものとなるのです。
また、長所であると思っていた部分が他人からはそう思われていなかった場合はまずは認識のギャップを素直に受け入れ、自分を見つめ直す良い機会となります。間違っても他己分析の結果に文句を言わないようにしましょう。他己分析の意味がなくなってしまいます。

自己分析との結果と比較することができたら最後は使用する題材やワードを決定していきます。様々な人から他己分析をして貰った結果の中で一番自分自身が納得し自信を持って話す事ができる内容を決めるとスムーズです。あまり難しく考える必要はなく、話しやすい内容を選べば問題ありませんのでこの行程まで行うようにしましょう。
以上が他己分析の具体的な方法でした。より有意義な他己分析にする為の方法を全て解説をしましたので新たな自分を知るきっかけとしても活用していきましょう。他人からの協力が就活の成功への近道となります。
他己分析で有効な質問

最後に具体的な質問内容とそのポイントについてを解説していきます。有効な質問を投げかける事で思いもしなかった内容を引き出す事もできる可能性が高いので以下を参考に質問をしてみましょう。
他己分析で有効な質問
- 長所・短所
- 特徴
- 性格
- 初対面の第一印象
- 話してみての印象
- どのような仕事に向いてそうか
- 印象に残っているエピソード
最低限これらの7つの質問ができれば問題ないです。他己分析をする目的は「客観的」に自分を分析しにくい項目をメインに聞いていく事で達成できます。長所・短所や性格面は自己分析よりも客観性が重要になるので必ず質問するようにしましょう。
全ての質問におけるポイントは、回答に対して5W1Hを用いてその場でさらに深掘りしていく事です。先ほどもお伝えしましたが、1つの回答に対して1つの具体的なエピソードは就活において必須な情報となります。
よりリアルに考えるためにも「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「なぜ」「どのように」の観点で分析を進めていくと面接での回答にも具体性や説得力が高まるので妥協せずに深掘りをする事が大切です。
ここまでできれば自分のことを主観的に理解しているのではなく、第三者からの客観的な意見からさらに見つめ直した完璧な自己分析をすることができます。他人からの意見は面接官も感じる事なので「この就活生はきちんと自分を理解しているな」と高評価を獲得する事ができるようになるでしょう。
まとめ
今回は自分をより客観的に分析するための「他己分析」について詳しく解説をしました。他人からの意見は貴重で、どうしても主観的になりやすい自己分析を助けてくれるものとなります。就活時期にはどんどん知り合いに協力をして貰いながら就活を進めることが大幅に内定へ近くことができるはずです。効率の良い他己分析で他の就活生と差別化をはかり内定を勝ち取りましょう。では良い就活ライフを!